少女漫画の世界展・ワークショップ「かわいいの系譜」(長文注意)

遅くなりました。

24日に行われたワークショップの様子をご報告いたします。

 

Twitterのフォロワーさんはご存知の方も多かったと思いますが、

わたくし、昨年からの休みなしな仕事ぶりのためか、

(なにも仕事がものすごく多くて、という意味ではなく、仕事が遅いのでダラダラいつもなんかやってる感じ(^-^;)

慢性的な睡眠不足のためか、

夜通し起きてる不自然な生活ぶりのためか、

激しすぎる三寒四温のためか、

 

前回いつひいたか思い出せないほど長いこと引いてなかったカゼをひき、

ピンポイントでのどをやられ、

よりによってピンポイントでこの時期に!!!

声が出なくなってしまいました・・・(T-T)

丸三日声が出ず、当日朝6時に床についた時点でも全く出ない!!

わ~~~~~どうするよどうするよどうするよ!!!(T口T)とあせるも

とりあえず寝て、4時間弱後に起きてみると。

 

ア~・・・か、かすかに出る・・・!!

ひどいがしかし、かすかに・・・・!!

 

そこからは程度がよくならないままついにワークショップは始まってしまったのでした。。。

 

小鳥が歌うような美声の大城房美先生(筑紫女学園大学教授)からまずご挨拶と、このシンポジウムの趣旨、などについて簡単なご説明があり、

ゲストであるわたしたち漫画家ひとりひとりをご紹介いただいたあと、

いよいよまずわたしから自己紹介です。

 

マイクにむかってかすかすの第一声。

ああああああなんていったか覚えてないけどひどい。ひどすぎる(T▽T)

 

なにはともあれ、しゃべらないわけにはいかない!というわけで、

 

わたしが中3になる前の春休み、

漫画を描いてみようと思ったいきさつから始まって、

 

高校一年で二作目を初投稿、りぼんマンガスクール「もう一息賞」受賞(選外なので正式には受賞ではない(^-^;)、

 

三作目をりぼん新人漫画賞に投稿、からくも佳作にねじこんでもらったのをきっかけにあつかましくも翌春デビュー、

 

高校時代は読みきりを年に3本くらい描き、

短大生時代に初連載「小麦畑の三等星」、

卒業してからオダの誘いではじめてのヨーロッパ40日間放浪の旅、

 

それを機に始まる「銀曜日のおとぎばなし」・・・

 

などなど、とっておき(ってほどのもんでもないが)エピソードを交えつつ、現在に至るまでを赤裸々に語り続けたのでした・・・

 

語りすぎました・・・・(ーー;)

 

普段の三倍くらい呼気をはかないと発声できないので、10分もしゃべると酸欠状態に。

全身しびれてしまう始末です。

 

それからシンガポールの漫画家Fscさんにバトンタッチでしたが、

お耳直しといいますか、わたしのひどい声でのトークのあと、Fscさんのかわいらしいお声が皆さんのお耳になんと心地よかったことでしょう。

 

彼女は段取りよく、イラストを交えたPDFの資料を用意してたので、

それをみながら、

漫画文化の乏しいシンガポールにあって、どれだけ漫画に焦がれ、

日本で漫画を描いてゆきたいかという熱い気持ちをがっつり語っておられました。

ときどきとんちんかんな言葉遣いがはいるのがまた絶妙に愛らしく、

しかし発音はとてもきれい!

 

Fscさんは実年齢35歳とは思えぬほど、

外見も声もそして心根もピュアでかわいらしい人です。

彼女とは昨年ハノイでの国際漫画会議でご一緒したのですが、

そのときもヒマさえあれば落書きしてましたが今回も。(^-^;)

 

池田美香先生は京都精華大学からいらした、

漫画家、原作家、研究者、といろんな顔をお持ちの多才な方です。

なんだか不慣れでモタモタしたわたしやFscさんとは違って、

非常にわかりやすく、少女漫画における「かわいい」に関する分析や、

現在、もうひとつ取りざたされにくい漫画の原作者、シナリオライターとしての立ち位置、存在価値、など、熱く語っておられました。

三人の中で一番漫画家先生らしかったです。(特にベレー帽!)

 

休憩時間をはさんで、今度は逆の順番で、作画の実演を交えたトークが始まりました。

池田先生は段取りよく、数枚の未完成状態の原稿プリントを用意されており、主に少女漫画ならではの目の活き活きとした描き方、特にホワイトの入れ方を大変丁寧に説明して下さってました。

目の中にまでトーンをはりこむなんぞ、ついぞやったことのないわたしはホ~~ヘ~~と感心するばかり。

 

その後、皆さんのリクエストを受けてFscさんが数パターンの人物画をさらさらと描いてゆかれました。

フーさんは、老若男女、どんな角度でも、ホラーでもかわいいのでも、

ギャグでもシリアスでも何でも描けます。

これがわたしにはできない。

ひとにみられてるとできない。

こういうときにはワンパターンなことしかできない。

いつもすごいな~~~~と尊敬しながらみてます。

 

おふたりが立派な実演をされたので、わたしは山のように抱えてきたネタをスクリーンに映しながら、

たとえば小学生のころの落書き帳やスケッチブック、

田渕由美子先生にぞっこんで描いてた似顔絵、

くらもちふさこ先生にあこがれまくって描いた似顔絵などに始まり、

 

Maria Von Trappの学習本で描いた風景画の作成プロセスの紹介だとか、

「銀曜日のおとぎばなし」ほか数種のカラー原画披露、

漫画原稿、絵本系イラスト、広告漫画、それぞれに実際使用していた画材の紹介、などなど、

 

またもや酸欠になりながら、そして途中マイクではなくプロジェクター用のカメラ?に向かってしゃべるというボケもかましながら必死で語りまくったのでした。

 

ほんとうに聞きづらいかすれ声で、息継ぎしながら休み休み、とぎれとぎれなひどいトークでしたが、視界にはいるところで、ご来場下さった方がうんうん、とうなづきながら聞いて下さっているのが見えてたことが、とてもとてもはげみになりました。

 

終わってから急遽ミニサイン会的なものが始まり、

少しだけみなさんとお話できたのですが、

東京や京都、長崎など遠くからわざわざ駆けつけて下さったかたも何人もいらして、

30年来のファンです!!母子でファンです!!わたしのやさしさの70%は先生の漫画のおかげです!!なんていっていただいた日にゃあ、

胸があつくなってもうわたしも涙目(T-T)

 

ご来場いただいた皆さん、

この企画に携わってくださった関係者のみなさん、

 

ほんとうにありがとうございました。

100%のコンディションで望めなかったのは重ね重ね大変申し訳なかったですが、とても貴重な体験をさせていただきました。

 

展示を鑑賞する時間が全く持てなかったので、

後日あらためてこさせていただくことにします。

 

上の写真、前列右より

大城房美先生、わたし、Fscさん、池田美香さん、

そして後列右から4人目はCookie(集英社)で「こっちにおいでよ。」連載中のMaria先生が!!

そのほか、スタッフ以外の方は読者さんですが、無許可のためお顔はわからないようにしています。

 

 

 

全身図(笑)

<追加>大城先生より画像のご提供をいただきましたので、アルバムにしてみました!よかったらご覧ください(^-^)

トリミングしたので、ちょっと小さめですが、まあ、雰囲気はわかるかなと。クリックしたら少し大きくみられます。(3.28)

さて、せっかくなんで、ここまで読んでくださった忍耐強い方のために。

 

今回のイベントの特製クリアファイル、裏は真っ白なんで、

わたしのサインを入れさせていただきまして5名さまにプレゼントしたいと思います。

 

これより、3月31日深夜12時までに

下のフォームのメッセージ欄にご住所を記載の上

お申し込み下さい。

 

抽選で5名さまに。

発表は4月2日。

トップページにて、都道府県とイニシャルにてお知らせします。

 

 

 

 

ご応募はこちらから

  

メモ: * は入力必須項目です

みなさんツイッターやメッセージやプレゼント応募のついでにレポートの感想など書いてくださってるので、

当のブログのコメントコーナーがさみしい状態です(^-^;

 

というわけで、あっちこっちでいただいたご感想のうち、

差し支えなさそうなものを、

ハンドルネームがあるかたはそれを、

ない方は県名とイニシャルだけつけて転載させていただこうと思いますのでご了承下さいませ!

 

それは困る!というかた、ご連絡下されば削除します。

よろしくお願いいたします。

コメントはこちらへ

   ↓

コメントをお書きください

コメント: 18
  • #1

    赤毛のアン (水曜日, 27 3月 2013 04:01)

     行きたかったです。また次があったら参加したいです。

  • #2

    福岡県Kさん (木曜日, 28 3月 2013 23:11)

    モモマルくんの作者というところから
    萩岩先生のことを知って以来、facebook等で
    先生の身近な話題を拝見して、より身近に
    感じさせて頂いております。
    少女漫画の世界展には会期中ぜひ行きたいと思っています。
    これからも活動頑張って下さい☆

  • #3

    山口県Yさん (木曜日, 28 3月 2013 23:14)

    先日は楽しい夢のようなひとときをありがとうございました。
    高橋由佳利さんとのエピソードにも気持ちが高まりました・・。
    萩岩先生もおすすめのFSCさんの漫画に興味がわいて注文してしまいました。
    たくさんお話してくださり、のどが痛くなりませんでしたか??
    母娘でファンです(*^_^*)
    高校の時にりぼんでリアルタイム毎月連載の
    「小麦畑の三等星」を読んでいました。
    碧穂ちゃんがかわいくて、クライブさんがステキで
    康太郎が優しくてどんどんかっこよくなって
    友達と小麦畑を探しに行きました(笑)
    遊佐未森さんの「僕の森」という歌が碧穂ちゃんのテーマソングぽいなぁと、ずっと思い込んでいます。
    ああああ。ファンレターになっちゃいました。
    ごめんなさい。
    まだまだ三寒四温が続きます。お体ご自愛くださいませ。


  • #4

    大阪府Iさん (木曜日, 28 3月 2013 23:20)

    はじめまして!
    ワークショップお疲れさまでした。
    銀曜日の頃からの年長(笑)ファンのひとりです。
    先生の描かれる動物、とくに小鳥が本当に愛らしくて大好きです!
    雑誌は拝見したことないのですが、天然家族が単行本になるのを楽しみにお待ちしております♪
    投稿フォームの左に見えるたもちょのかわいいフォルムが気になります(笑)Twitterでの写真投稿もいつも楽しみに見せていただいてます~。


  • #5

    るぴるぴ (木曜日, 28 3月 2013 23:23)

    レポート有難うございます&ワークショップお疲れ様でした!
    家族にはイベントがわかった日から、絶対行くからね!!!
    と言い張っていたのに、子ども会の役員会が決まってしまい
    絶対欠席しないでと強く言われて、
    泣く泣く参加を諦めました。

    当日会場で複製原画を購入して、
    あわよくば目の前でサインがもらえるかも!?ワクワク!!!
    …などと考えていた私の想いは見事に砕け散りました。。。
    先生に、直接お礼が言いたかったです。
    子供の頃に頂いた、たくさんのあたたかな想いのお礼を。
    去年から楽しみにしてたのに、本当に残念でした。
    でも、レポートを読ませていただいて
    会場に行った気分になれたからいいのだ、と
    思えるようになりました。
    有難うございました!!!
    お仕事が落ち着きましたら、
    ネットショップの再開もご一考くださいませ。

    クリアファイル当たりますように〜!!!!

  • #6

    赤毛のアン (金曜日, 29 3月 2013 13:26)

     今でも漫画大好きな私は九州に生まれなかったことを残念に思いました。生きているうちに漫画ミュージアムに行きたい!

  • #7

    K.Y.さん (金曜日, 29 3月 2013 19:07)

    お体大丈夫でしょうか・・・
    大変に心配です。
    無理されないで下さいね。

    イベント、すごく行きたかったです!
    次のイベントの際には、仕事の都合が合えば、実家への帰省と合わせたいです!


  • #8

    NOBU (金曜日, 29 3月 2013 19:09)

    御無沙汰しておりまふ。
    ハガキ出して見に行きたかった。
    しかし…どうしても、その日は
    諸事情で見に行けず断念(マジ残念)orz

    またこういうイベント
    もしくは複製原画展とかありましたら
    そん時は彼女と一緒に
    見に行きたいと思ってまふので
    よろぴくお願いしまふ。

    P.S
    十六茶、CM
    前回の『いきいき登場編』に引き続き
    『いきいき展開編』にもモモマルくん
    ベストなポジションに狂喜して見ておりまふ(b^^)

  • #9

    京都府Kさん (金曜日, 29 3月 2013 19:10)

    小麦畑の頃からのファンです!
    今でもポケモンのゲームで、鳥ポケモンにはついリルフィーと名付けてしまいます…twitterでなぜか動物ネタのRTランキングから先生を発見した時はビックリしました~お宝アップなど、twitterならではのお楽しみが嬉しいです!

  • #10

    福岡県Kさん (金曜日, 29 3月 2013 19:13)

    ワークショップ、もちろん行きましたよおっ!
    先生の体調が悪そうで大丈夫かなあと心配でしたが、とても興味深いお話&貴重な原画の数々をお見せいただきもう大感激でした!!
    3時間って長いかも?と思っていましたが、本当にあっという間に終わってしまったって感じです。
    ザルツブルグの風景画に対する先生のお気持ちを聞いてからあの複製原画がほしくなりました。
    いつか複製原画やさんを再開されたら是非申し込みたいと思っています!
    北九州はそんなに遠くないので、少女漫画展の開催期間中にもう一度行きたいと思っています。
    OFFICE YOUも毎月買っています。
    先生の連載が始まって初めてこの雑誌を買ったのですが、他の作品も面白いのでいまでは毎月買っています!それでは次回作を楽しみにしています。


  • #11

    (日曜日, 31 3月 2013 11:29)

    こんにちは。
    先週のワークショップ参加させていただきました。いろんなことが、ありすぎて頭の中が、まだまだまとまりません。
    先生の経歴、とても面白かったです。先生が小学校の時に描いたという
    イラストまで保管されているなんて、驚きでした!しかも「マ〇ンガーZ」多才です!!
    デビューされてからのお話に出てくる、仲の良い作家先生のお名前にも「おぉ」と小さく感動(笑)、小椋冬美先生が描かれたという「銀曜日のおとぎ話」の1ページも、家に帰って改めて見直しました。 
    実際にファイルに保管されている、カラー原画なども、惜しみなく私たちに見せて下さって、先生は本当に作品のとおり、やさしい方なんだなぁと、じーん・・・として、とにかく、最初から最後まで
    先生ってやっぱりステキ!!と感動しっぱなしです。
    最後のミニサイン会でも、私含めファン一人一人に丁寧に対応してくだって本当に、泣きそうなくらい感動です!っていうかもう、目に涙たまってました。
    また、このような機会がありましたら、ぜひ参加したいです。

    これからも、元気に主婦マンガ家稼業がんばってください。

  • #12

    ヴイ (月曜日, 01 4月 2013 02:26)

    体調、いかがでしょうか?
    越えが出ないのはツライですよね。
    でも、先生のお話は聞きたかったなぁ。

    私も、「小麦畑の三等星」以来のファンです。
    先生より、2こ上だとは知りませんでしたw
    「銀曜日のおとぎばなし」はヨーロッパ旅行後のお話だったんですね。
    裏話を聞くと、益々作品に愛情が出てきます。
    たぶん単行本は、嫁入りに持って来たので、家にあるはず。
    これからの作品も楽しみにしていますので、頑張ってくださいね。

  • #13

    赤毛のアン (水曜日, 03 4月 2013 18:02)

     ゆるキャラグランプリ今年もやるそうですね。モモマルくんの情報も教えてください。お茶のCMはみると水色のモモマルくんに目線をあわせます。あと、全国で漫画関連の建物とかあるみたいですが、好きな漫画家さんの絵がどこでみられるかいまいちわかりづらいです。萩岩先生の新しいこともぜひ知りたいのでまっています。

  • #14

    sachi (木曜日, 04 4月 2013 08:37)

    先生 お身体大丈夫ですか?
    多分 多分 私 クリアファイル当選しました(^o^)(^o^)
    うれしーーーい

    それから、関さんから世界展のパンフレットが届きました
    萩岩先生のりぼんの付録展示が楽しかったと知らせてくれました

    私も先週から何年かぶりに風邪をひき ちょっとしんどいのですが
    気持ちは元気いっぱいになりました
    GWには 絶対行きます
    先生  お身体 お大事にm(__)m

  • #15

    赤毛のアン (金曜日, 05 4月 2013 18:54)

     メッセージここに書いてごめんなさい。絵本を出版されるそうでおめでとうございます。あと2カ月ありますがどんな絵本かみなさん楽しみにしていらっしゃることでしょう。サイン会とかあると楽しそう。萩岩先生とふれあえるから。

  • #16

    萩岩 睦美 (土曜日, 20 4月 2013 01:50)

    すいません、このところコメント管理さぼってました。
    (ネームできなくて沈みこんでました~~(T▽T)
    いただいていたコメントのうち、
    プライベートネタや、極秘情報(^-^;)の含まれたものはアップを控えさせていただきましたのでご了承下さい。
    でも全部読んでますから~~~(^0^)

    みなさん、うれしいコメントありがとうございました!

  • #17

    赤毛のアン (日曜日, 21 4月 2013 18:57)

     子どもの頃、りぼん以外の雑誌も読んでいました。でも気づいたらりぼんを選んでいました。小麦畑の三等星では主人公の女の子を守ってくれる男の子に感動しました。こうやってポーやリルフィーの生みの親である萩岩先生にメッセージが送れるので嬉しいです。新しい作品はあまり読んでいないのですが、また読んでみたいです。お身体大切に。

  • #18

    sachi (月曜日, 06 5月 2013 22:58)

    先生こんにちは
    5月5日 ミュージアムに行ってきました
    たくさんの人たちが漫画を読みふけっていたのでびっくりでした
    懐かしく 貴重な漫画をながめたり 手にとったり
     楽しい嬉しい時間でした
    先生のかわいいポストカードも買うことができました
    漫画好きの友達と大騒ぎして帰ってきました
    充実した 連休も終わり 明日から仕事 がんばります